第18話

 切ない彼等に対する、神の慈しみか―奏逸朗の器官が、甦った……


「…花音さん…


 …抱いて…いいかな…?」


「…うん…!


 もっと…もっと…

 私を…愛して…?」


 幸せな涙の中で、微笑い合う彼等…


 奏逸朗は、避妊具を着け―花音のなかに、彼自身を插し入れ…優しく愛撫する……


 彼の愛撫で、花音は…性の悦びを、初めて知った……。


 睦み合った後―彼女は、彼に云った。


「やさしく抱いてくれて……

 ありがとう…!」


「……!」


 奏逸朗の手が、花音の手に重ねられた……。

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