第15話

 花音は少しずつ、自分の過去を、奏逸朗に話す様になり…遂に、彼にった。


「私…赤ちゃんが、産めないの……」


「!!」


「14で…子宮を摘出して……

 みんな…諦めた……」


「…!」


「こんな所でも、他のコは…夢を叶える為に、頑張ってるよ…?

 学校行ったり、結婚したり…


 でも、私には…何も無い……!

 うっ…う……」


 告白する内に、想いが溢れ…花音は、嗚咽する……

 その時―


「うっ…くっ…!」


「―!?」


 花音は、驚いた。


 奏逸朗が、泣いている…彼女の為に、泣いてくれている……

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