第9話

 アナタの初めてを…誰かに、取って置けて?」


「…えっ……」


「チェリーくんは、イイコだから…

 セックス一つだけで…自分の価値を、決め付けないで欲しいの……」


「………」


「女のコだって、そう……

 焦らないで?」


「……!

 ありがとうっ…!」


 花音の温かい励ましに、感極まって嗚咽する、奏逸朗…

 最早、誤魔化す事も出来ぬ…花音は苦笑して、彼を宥めた。


「コーヒー…もう一杯、どう?(汗)」


 奏逸朗も慌てて、瞼を擦って応えた。


「戴きます…(照)」


「了解☆」

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