第6話

 奏逸朗の、最後の一枚―トランクスを下ろすなり、花音はハッとなった。


 彼の男性器官に長々と、刃物で切れた様な、深い傷跡が遺っている……


「…ケガ、したのね…?」


「………」


「気にしないから…?」


 花音は、奏逸朗の局部を、サッと消毒処理する。


 奏逸朗が裸になりたがらなかった理由は、この傷…そして、恐らく……


 彼女は、彼自身に軽くキスをしてから―その先を軽く口に含み、次第に頬張り、扱く……


「んっ…んんっ…ん…」

「あ…あっ…あ…」

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