第24話

 人心地着いて―瓊一にいだかれながら、詩織は我子に、授乳を始める…


「このまま…逃げる…?」


「ううん…

 ちゃんと、認めて貰おう?」


 彼女等が、そんな言葉を交わしていた時―庫内の異状に気付いた管理者に、三人は発見されるに至った……。



 斯様に衝撃的な事件にも拘らず―結局、あの荒唐無稽極まりない、無慈悲な組織の正体は…一切掴めず仕舞いであった……。

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