第23話

「…赤ちゃん…?

 私達の?」


「うん…僕等の」


 詩織は、先程迄の苦痛を忘れ…安堵の涙の中で、微笑んだ。

 瓊一も又、激しく心を動かされて、なき笑いする…。


「…信じられない…

 …かわいい」


「…女の子だね?」


「あなた、そっくり…」


「…うん…」


「あのね…


 さっきから、おっぱい出て、止まらないの…

 うふふ…?」


「……フフフ?」


 倉庫内は、暖かく―設備も備品も、整っていた。

 瓊一が詩織に手を貸して、彼女と嬰児みどりごは体を綺麗にし、暖を取った。

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