第3話

「御来場の皆様―御覧下さい!

 今から、この牝と牡は―処女と童貞を、卒業致します…」


 彼等はつい先程、意識を取り戻したばかり…互いに面識等、皆無だ…愕然とする二人に、鬼畜極まる恫喝が飛んだ。


「俺達にマワされたくなかったら、言う通りにしろッ!?


 互いに、脱がせ合うんだ…」


「うっ…うっ…」「ごめん…ごめんっ…」


 斯様な拉致・監禁行為を、容易たやすく実行し得る、得体の知れぬ連中―そんなけだものに、せいを弄ばれる位ならば……


「うっ…うんっ…」「うっ…」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る