地の底へ…寵眷

第2話

 その秘密の地下組織は、確かに存在している……。



 後手うしろでに手錠を掛けられ、両足にも足枷を嵌められた、制服姿の男子高校生が、床に転がされた。


「男も捕獲出来たか…」


 既に、彼の隣には―女子高校生が倒れている…


「これで、ツガイになった…早速、今夜デビューだ!?」


 突如として拉致され、意識を失わされている二人…彼等には、その男の意図どころか―何一つたりとも、知る由も無かった……。



 歓声と嬌声の中―目覚めた少年少女は、訳も分からぬ儘に―ステージの中央へと、引き摺り出された。

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