「～恥ずいコト、言うなって…」

「どうして？

　心が、キレイなら…幸せは、放っとかないんだよ？」

「……」

「母が、言ったんだ。

　『見える物と、見えない物…最期に遺る幸せは、どっち？』って……」

「………」

「見てくれに、いじけてるより―

　真心を伝える、努力をしなきゃ…そう、気付いたんだよ？

　少なくとも、僕は―家族に愛されてる…

　人を愛せる心だけは、感じ取れるから…！」

「……!?」

「ホントだったよ…？

　だって…花森さんに、巡り逢えたもの。

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