第29話

 花森さんも、パッと見はコワイけど…

 優しくて…心が、キレイだものね…?」


 マジ…?

 お人好し…過ぎだろ?


 ひとの無い、公園…宇多子の顔に、躊躇いが浮かんだ―

 が、その感情に対する反抗心が、彼女を駆り立てた。


「エナイくん…」


「…!?」


 宇多子の伸ばした右手が―英智のパンツ越しに、彼の股間を撫でさする……


「キモチイイ事、して上げる…?」


「―!?」


 抵抗出来ぬ、英智…宇多子は、彼の着衣を脱がせて行く…


「は…」


「はぁ…花森さんっ…!?

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