第11話

「七日も休めるんだ…使わない手は無いだろ?

 やりたかった事あるし…ちょっと、マッタリと…」


 宇多子には目も呉れずに、英智はスーツを着ている…彼女は気が動転するばかり…


 言葉が中々、出て来ない…涙が溢れて来る……


「え!?

 でも―


 だって…

 私達は―」


 必死で何かを云おうとする彼女から、目を逸らした儘で―彼は、冷淡に言い放った。


「『ハネムーン』?


 フン。

 バカバカしい…!」

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