チームラビッツ 〜感動の瞬間へ〜

第6話 点の奪い合い

今の得点は、「ラビット１ー０申立（さるたち）高校」となっている。

「２回の表、ラビット学園の攻撃は、７番、センター、早乙女（さおとめ）君。センター、早乙女君。」

スライダー、シュート、ストレートと２ストライクまで追い込まれたあと、

次のストレートを打った。

ボールは二遊間を抜けてヒットとなった。

「８番、キャッチャー、籾井（もみい）君。キャッチャー、籾井君。」

こちらは、シュート、シュートと２ストライクまで追い込まれ、

次のカーブを打った。

しかし、タイミングがズレてしまい打ち上げてしまった。

これは、相手のセカンドが対応して、内野フライとなった。１アウト。

「９番、ダットン君に代わりまして、鳥羽（とば）君。バッターは、鳥羽君。」

この試合でも、ダットン選手から鳥羽選手は交代するらしい。

こちらは初球打ちした。

しかし、その球はボールが落ちるフォークだった。

ボールは一二間を抜けようとしたが、セカンドがスライディングでキャッチ。

セカンドは起き上がって、２塁にいたショートにボールを投げて、

２塁へ向かっていた１塁走者はアウト。

そして、ショートが１塁にいるファーストにボールを投げる。

判定は...セーフ。

二ゴロで２アウト１塁となった。

「１番、ショート、白戸（はくと）君。」

初球のサークルチェンジを空振りし、

次のカーブを打った。

しかし、こちらもタイミングがズレてしまい打ち上げてしまった。

これはセンターが対応して、中フライで３アウトチェンジ。

「２回の裏、申立高校の攻撃は、５番、レフト……君。」

初球のフォークを空振りし、次のスライダーを見逃した。

その次のストレートを...

カッキーン

ボールは伸びて、右中間に落ちる。

２塁打となった。

「６番、ライト……君。」

初球のフォークをさっそく、打ちに行った。

ファーストの頭上をこえ、完全に２塁打になっても良いヒットだった。

しかし、赤井（あかい）(ライト)がスライディングキャッチ。

右フライになった。

赤井のファインプレー。

本当は２塁打になっても良いヒットだったので、

相手が同点に追いつく可能性があった。

しかし、２塁走者は、ここぞとばかりに３塁へ走る。

赤井も急いで立ち上がり、３塁に投げたが、タッチはセーフとなった。

１アウト３塁。

「７番、ショート……君。」

こちらは、初球のスライダーを打ちに行った。

ボールは３塁側の外野まで飛び、

これは尾形（おがた）(レフト)が対応して左フライとなった。２アウト。

ここぞとばかりに、３塁走者は、本塁へ走る。

尾形も急いでボールを本塁へと投げたが、タッチは...

セーフとなった。

相手チームに追加点が入り、同点に追いつかれてしまった。

「８番、キャッチャー……君。」

フォーク、フォーク、スライダー、と１ボール２ストライクまで追い詰めたあと、

次の球は、ストレートを投げた。

相手これをほぼ真上打ち上げてしまい

籾井(キャッチャー)が対応して、キャッチャーフライとなった。

３アウトチェンジ。

両チームが同点のまま、３回へと入る。