第11話

入社式を終えると、人事部の女性に連れられて、配属先の部署へ向かう。



隣には長身のジャニ顔の男性同僚。

どうやら、配属先が一緒らしい。



モテそうな顔。でも、愛想はよろしくない。

さっきから不機嫌そうに仏頂面極めてるし。




隣の彼を分析していると、私たちを先導する女性がこれから行く部署について説明をしてくれた。




「君たちが配属されるのは、昨年から立ち上がった部署。入社試験の首位と二番目が配属されるのは知ってるよね?


革新的な企画を立案してもらうためにある部署だから若くて優秀な子を求めてるの。」




そう、その部署に入りたかったんです、私は!



昔から、なにかを1から作ることが好きで、

小さな頃から企画を担当する仕事に憧れていた。



そこで目をつけたのがこの会社。


若手だけで作られた先進的な、会社の花形と、呼べるような部署。


これを目当てに、就職活動をしてきた。



入社試験の一次と二次の成績を総合して、上から二人がこの部署に行くことが許されていて。




もう、むちゃくちゃくちゃくちゃ!

勉強してきたんだ。



そして、予定通り首位で採用。



今日から私は憧れのオフィスで働くことになった。




晴れやかな気分に、人事の女性はさらに朗報。




「でね?

そこの企画の部長が人気なのよねー。」



「部長ですか?」



「そう。」

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