第6話

「なにそれ!」



「なぜか、お前の言うことにそむきたくなんだよなぁぁ


………だから、

したいっていったらしないであげる。」




にやっと口角をあげた疾風に思わず背筋が凍る。





「は?!い…言うわけないでしょ!

ばっかじゃないの!?」




かなりテンパる私に余裕の笑みで疾風は口を開いた。



「じゃあ、早速おそっちゃお~」



それから、私をぎゅって抱き締める。




「!!!!

なにしてんの!?…ひゃっ!!!」




な。なめた!!こいつ…


耳をペロって!





「いわないってことは、まだしていの?」




甘く、響く声で囁く。




パクっ……―



か、か、カンダ。




「言えよ。」



「ししししし

したいです!!」



「うん。じゃあしよう。」



顔を離して、かわいい笑顔でそう言うこいつ。




「はあぁ?!

なんで!言ったらしないんでしょ?」




「は?そんなこと言ってないし!

勝手に決めんじゃねぇよ。

俺は俺がしたいことすんだよ。」



………―なにこいつ。


言ったでしょうが!はっきりと!



とぼける疾風。



こんなやつと1週間とか

ほんとにダイジョブなの?

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