第10話気まずい食卓
気まずいい空気が流れている。「はぁーお腹すいたよ~」モネの声の
トーンがいつもより。少し高い気がする。いや、気がするんじゃない。
明らかに高い。同じモネの私が言うのだから間違いない。
「ねぇ、モネ」「うん?なに?」「何かあった?」「えっ⁉どうして?」
この違和感をモネにぶつけていいんだろうか。私は、意を決して。
モネに自分の抱く違和感を伝える。「なんかさぁ。帰ってきてから。
ちょっと様子が変だから」「変って、私のどこが変なの?」
「えっ・・・・・・と・・・・・・どこって、それは・・・・・・」
言葉が詰まる。私の額から、汗が吹き出してきた。
「ごめん。やっぱ、なんでもないかも」「えっ⁉」私は、モネに
抱いた。違和感をモネに指摘する事ができなかった。だって、
なんだか。自分で、自分を信じられない気がしたから。
「ごめんね。帰るのが遅かったから、ちょっと心配になちゃって」
私は誤魔化した。「そうなの。でも、LINEで送ったよね。
後輩が話があるから。帰るの少し遅くなるって」確かに、そうだけど。
少しじゃなくて、かなり帰るのが遅かったけどなぁ。それを
指摘もできなかった。自分が、自分を信用できないんじゃないかと
私は、自分で自分に蓋をしてしまった。他人だったら、こんな事には
ならないのになぁ。ふと、そんな事を思ってしまった。
「もう、早く食べよう」「うん。そうだね・・・・・・」私は、自分で
作った。味噌汁を手に持ち。一口啜る。自分で、作った。
味噌汁の味が無味に感じた。今日のモネとの楽しいはずの食卓は
何だか、気まずい雰囲気を感じているのは。私だけなのか。続く
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