第8話

「今度合コン行こうぜ♪」


 …やっぱり。



「行きません。」

「なんでだよ~」

「むしろ何で誘うんすか。」

「結構前に恭平連れてったら好評だったからさ~」



「えっ!合コン行くんですか!?」


「あ゙あっ?聞き耳立ててんじゃねぇよ!」

「すっ、すみません!!」



 …ったく……



「とにかく、あれは例外です。もう行かないんで。」

「なんで。女作れよそろそろ。せっかくいい面してんだから遊べる内に遊んどけばいいのに。」


「要さんと一緒にしないでください。俺は、女なんかいらない。」

「なんで?」

「必要ないし…さぁやだけでいい。」

「…」

「守れないのは、もう嫌なんだ…他の女の事を考える暇なんてない。」


 何があっても、さぁやが頼れる存在でありたい。過保護だと言われようが、構わない。



「…ま、女紹介してほしくなったらいつでも言えよ?」


「…はいはい。」


「文美ちゃんも透とやり直せたみたいだし、みんなに幸せになってほしいのよ俺は。」


「…」


 顔に出たんだろう、要さんが苦笑した。



「そんな怖い顔すんなよ。俺もこれでも責任感じてたんだからさ。2人が手繋いでるの見てほっとしたの、ホントだし。」

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