第9話 正々堂々大乱闘

前回のあらすじ

首席で星光学園のに入学した俺。そこにいちゃもんを付けるリンネ君。そして、俺たちは決闘することになった。


場所は学園が管理する人口ゲート。その中には闘技場がたっている。これは、特殊ゲートで、ここはゲートを閉じることが出来ない代わりに、うまい報酬や安全な点がメリットとして挙げられる。

 

 「ここの報酬は何だっけな?」


そう、俺は勝ったつもりでいる。だって楽勝だろ。こいつ雑魚だもん。すると俺の目の前にウィンドウが出てくる。


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敵意を持つ相手に勝利しろ


 

報酬:暴風の指輪テンペスト・リング  

等級:B⁺


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お、報酬が魔弾の指輪バレット・リングなのはうまいぞ。俺の異能の低威力だと燃費が悪いという点を補ってくれるはずだ。


魔弾の指輪バレット・リング

これはゲートを攻略したときの報酬として与えられる神器アーティストの一種だ。これは高価なものから比較的安価なものもある。俺は現在九つの神器アーティストを持っていて誕生日に貰ったものなので安価なほうだ。そして、今日使うの武器も神器アーティストだ。


 「召命:水葬の剣」


美しくも、どこか恐ろしい感じがする水色の剣が目の前に現れる。これが俺が初めてもらった神器アーティストだ。


 「両者、闘技場に入りなさい!」


そんな声が聞こえる。


 「さてさて、行きますか。」





 「それでは、試合開始!」


よし、まずは身体強化だけで行こうか。準備運動だとでも思ってくれ。まずは三%の魔力で、


 「異能力 氷流ぅ!」


氷の塊が俺に向かって飛んで来る。おい、デカいな。家くらいあるやつが五個くらい飛んで来るぞ。殺す気かよ。そっちがその気なら、


 「百花流 桜花・咲き乱れ」


九つの斬撃を飛ばす。連撃で全ての氷塊を壊しても残り五つ。それがリンネ君のもとに飛んでいく。さぁ、どう受け止める?十束ほどとは言わないけどたのしm...、


 「ぎゅぷぅ。」


そんな声を残してリンネ君が飛んでいった。


 「一本!」

 

嘘だろ、おい。こんな弱いのかよ。はぁ。マジかよ。嘘だろ。時間の浪費をしただけやん。後、二本だけどすぐ終わってしまうだろ。だって俺、異能力使ってないよ?まだ、澪の方が強かったよ?失望したよ。こんなんで俺の取り巻きだったの?だったら徹底的に潰すから。


 「神格権能:水葬の湖畔」


神器アーティストには神格権能がある。最大で三つの能力を持った物もあるがあれはウン兆円するからな。あんなものは買えないわ。まぁ、この話は置いといて、こいつを潰すって話だよね?なら、更に、


 「異能力 天魔呪壊」


異能のテストもしますか。まずデバフっぽいこいつからだな。


 「禍星の鎖・河の果てAchernar


俺の右目に禍々しい紫色の幾何学模様が浮かぶ。リンネ君の方を見ると、彼の後ろに魔法陣が発生し、彼を縛り付ける鎖が出てくる。


 「ただの出来損ないが!氷流、氷流、氷流!」


しかし、異能は発動せず、魔力が霧散する。それに慌てるリンネ君。


 「はあ、なんだよこれ!僕の魔力が封じられてる⁉」

 「正解、俺の異能の一つだよ。」


正確には技だけどね。だけどこれで異能は封じたからここからは俺の時間だろ?容赦なくボコボコにできるってもんだ。


「貫け、水槍」


神格権能で出現した湖の水が鋭い槍となりリンネ君の方に飛んでいく。異能が発動せず文字どうり手も足も出ないとはこのことで俺のボコボコにされ、審判から号令がかかる。


 「一本!勝者 桃輝礼央。」


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報酬:暴風の指輪テンペスト・リングを受け取りました。


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よし、こいつを受け取ったらもうここに用は無いな。しかし、俺の前に脳まで筋肉で出来たような爺さんが現れる。


 「礼央君少しいいかの?」


これはめんどくさいな...。








「え?警護ですか?」


俺はなんかすごい高級そうな部屋(語彙力皆無)に呼び出されていた。そして俺の前にはさっきも言ったように筋肉ムキムキの爺さんがいる。


「左様、先ほどの戦いを見ていて、君の異能力の使い方はもはや一年生の範疇を超えている。」


なるほど、この爺さん理事会のメンバーか。胸元に着けているバッチは黒星。つまり異能界の重鎮の一人の印だ。となると、『金剛拳の斎藤』か?え、マジ?フィジカル最強じゃん。逆らったら殺されるやん。だってこの人、蛟ワンパンよ?この距離だったら負ける。全力デバフで魔力制限して、霊装のギアファイブの全力狙撃で潰せるくらいだよ?アメリカとタイマン張れるよ?核で死ぬか怪しいレベルよ?


 「それで、何故こんなことを?」

 「うむ、一年のゲート攻略授業の第一回目は未攻略の特殊ゲートの入る。魔力測定でもそこまでの脅威は感じれなかった。調査も学生レベルのレベルレベルランクじゃないと入場できなかった。」

 「でも、脅威は無かったんですよね?そこまで気にすることですか?」

 「わしの勘が告げているんじゃ。今までこれで数多の死戦を潜り抜けてきたんじゃ。」


確かに原作だとイベントはあったけどあれだったら俺の異能力と相性がいい。となるともうすでに目はつけられているんだからここで警護の話を承認してその状態でクリアした方がその後受けるヘイトは少ないはず。


 「いいでしょう。その任務受けましょう。」


そんな考えを心に秘めつつ俺は警護の依頼をこなすことになった。


 

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