第14話

なにが起きたのか

わからなかった。


理解するまで

どれだけの時間がたったんだろう。


15:42


「和哉くん、これ食べる?」

俊が渡してきたのは

コンソメ味のポテチ。


「ポテチはのりしおだろーが!」


「やだよ、もし歯についてたら

恥ずかしいじゃないか」


「ポテチのプロは歯に付かないで

食えるんだぞー」


近くに海があった。


「あー、この船盗んでどっかいきてえな」


「和哉くん」


俊が真面目な顔して

こっちをみている。


ポケットからナイフを

取り出した。


「俊?、何持ってんだよ」


「これしかなかったんだ

和哉くん、ありがとう」

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