第10話 男って極端よね

「で 最近何か変わったことはなかったかしら?」


「特には」あなた達が来た事以外」


「そう 私たちが都を出て今日で12日


だいぶ奥にまで来たとは思うのだけど


今いる場所も 帰りの道も まるでわからないの」


「そうなのか!大変じゃないか!」


ポカッ!「もう殴らないでくれ!」


「まったく状況も分かってないんだから#」


ユーリさん お怒り#ですね


「この場所や都に戻る方法を教えてもらう事は


出来ないかしら?」


「ごめんなさい 私も知らないです ここから


出たこともありませんし」


一度だけゴブリンに追い掛け回されたけど・・・


「重ね重ね申し訳ないのだけど しばらく滞在させて


もらえないかしら?」


「それは・・・」「構わんじゃろ 小梅もたまには人と接するのも


必要じゃろ なにかあれば 始末すればよい!」だから 怖いって!


「構わないんですけど 家には入れられませんが?


それでもよろしければ」


「ありがとう しばらくよろしくね」☆ニコ☆


〇●〇●


(装甲の刃 サイド)


「何か怪しくないか?あんな女の子が一人で


こんな森深くに」


「それにここから出た事ないって言ってたぞ」


「じゃあどうやって来たんだよ!それに家まで


建てて」


「わたしは大丈夫だと思う・・・多分


・・・優しい子だよ!」


「ルルの言う通りよ 疑うなら此処から出てきなさい


男共!」


まぁ確かに不思議だとは思う でも滞在を認めてくれたし


追い出そうと思えば追い出せるだろうし・・・


はなから助けなければよかったのだから・・・


「みんな!聞いてちょうだい!


金輪際こんりんざい 小梅を疑ったらわたしが追い出すからね!


それに助けて貰わなければ 今頃全員 魔物の腹の中よ!」


「そうだそうだよな! 俺は小梅の腹の中に納まるなら


文句はない!」「俺もだ!」



はぁー・・・男って極端よね・・・


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