第8話 わたしのホットケーキです

「ダッダダダ ハッハッハ」


相変わらず 神はゾンビと戦っている


先日の火炎事件以来 狩の話は出なくなった


食材が消し炭になるしね


月が出てなくてよかったよ 月消滅なんてことに


なったら おさるさんの称号確定だよ


「マロン様 おやつのホットケーキ焼けましたよ!」


「おう!待ってました!」


マロン様との生活は かわいい妹ができたみたいで


わたしのこころを満たしてくれる


これが幸せって気持ちなのだろう


マロン様と街に買い物に行ったりしたら


美人姉妹なんてみられるのかなー


「なにをニヤニヤしておる 小梅の分もいただきだー!」


「あっ!わたしのですよ!」


「ぎゃひゃっひゃっひゃ」


ドン ピキ ドン


・・・「外が騒がしい?」


「客が来たみたいじゃのうー」


外に出てみると 人だ! 初めてこの世界の人をみた!


地球で言うところの 中世の神話に出てくるような感じかな?


・・・日本人ぽい人もいるな


「どうするのじゃ? 魔物に襲われてるようじゃが」


いわれてみれば「なに!あれ!」ニワトリを巨大化して


四本足にしたみたいな生き物が 二本足で立って攻撃している


男二人に女二人 一人の女の人が結界を張ってるみたいだけど


柵の結界との板挟みになってる


「あ奴らからは柵の中は見えておらん 認識出来んからな


じゃが あの神法師には何かあると気づかれてるじゃろな」


「見殺しには出来ないよ!」


「小梅が入れても良いと思う者は結界内に入れるぞ」


そう だったら入ってよし!


「うあー-!きゃっ!」いてててて


ここは? ぴよぴよ・・・?ぴよぴよ・・・?


・・・ぴよぴよ・・・ぴよ


ぴよぴよは あいつだったのか!


あれを狩らせるつもりだったの・・・


・・・マロン様?・・・


・・・ それ



わたしのホットケーキです


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