第2話 はい? なんですと!

「では神様行きましょう」


「おいおいどこへ行く気じゃ!」


?・・・別世界じゃないの?


「まだ説明がおわっておらぬだろーに!そんなんだからボッチだったのじゃ」


神にディスられた!


「わしが創造した世界は三つある おぬしがいた地球・魔球・神球 じゃ


で おぬしには神球に行ってもらう そこは神法しんぽうがある世界じゃ


神法とは地球でいうとこの魔法じゃな


まあ地球では話だけで魔法はつかえんがな」


えっ!なんと魔法(神法)が使える! ほうきで飛んだり 猫がしゃべったり


毒リンゴで姫が眠ったり エッへッへ・・・


「なに にやけてるのじゃ 神球の人間達は大した神法は使えん 地球で言う


ゲームでたとえるなら」


「ゲームって!」


「Lv.100が限界じゃろて 普通はLv.一桁が良いところじゃ


習得できる魔法も一つ二つじゃ」


えー じゃ指先に小さな火が付く程度 ライターの方がすごくね


「なに仏頂面ぶっちょうづらしておる おぬしに与える能力は無限だぞ」


無限?まじで?・・・わ・わたし声が若返って・・・


手が・・・手が・・・ツヤツヤしてる?


「おっ気が付いたか おぬしを14才にした 転生で 一からも良いのじゃが


おぬしのことだから またボッチになりそうだしな」


うっ!ボッチだっていいじゃないか!


神様が言うには 地球の人間達は面白い発想で目まぐるしく発展してるらしく


そのアイデアを神様も利用してるらしい


そのアイデアを機能としてわたしに付与してくれた


「神様神様 視界の右上に笑顔のマークがあるのだけど・・・?」


「うむ オープンと念じてみよ」


オープン?・・・あっ!ステータス∞・スキル未取得・レベル Lv.0 ・・・


「ステータス∞・スキル未取得・レベル Lv.0 どうやって神法使えばいいの?」


「必要な時に必要な神法を創造してみよ つどスキルが増えていくじゃろうて」


「それから おぬしは一度死んでおる 二度目の人生じゃからな 寿命が来るまで


死なんぞ」


・・・死なない? 「刺されたりしたら?」


「刺さらんな」


刺さらん?無敵かっ!「寿命っていくつまで生きられるの?」


「・・・ひ・み・つ・・・!」


せぬ!


「そうそう 人里離れた森に家を用意したから そこで此れからの事を


考えればよいじゃろうて」


「では行くか」


「はい」


「着いたぞ」


一瞬にして景色が変わった 森に囲まれたログハウスといったかんじだ


「神様色々と ありがとうございました 新しい人生思いっきり楽しみたいと思います」


そういえば 神様の名前も知らないし わたしの名前も言ってなかった


「神様 わたしの名前は」


「しっとるぞ 神薙かんなぎ うめ じゃろ わしの名は神マロンじゃ」


うっ! そうわたしの名前は神薙 うめ 人前であまり名を語ることはなかった


商社時代 新入社員が入るたびにキラキラした名前が 眩しかった


よりによって神までもが マロンとか・・・カタカナかよ!


「どうした?ほほう そうかそうか わしの神々こうごうしい名に魅入みいったか」


いや魅入ったかって どちらかと言うと 胸やけしそうなのだけれど・・・


自分の名があまり好きではないのは確かだ お父さんお母さんごめんなさい


母の名は小梅こうめだった かわいい名だと思ったものだ


「マロンさま わたしこの世界では小梅と名乗ってもよろしいでしょうか?」


「問題ないぞ そもそも言葉も文字もちがうからな 好きにするとよい」


そうだった 今更ながら別世界で言葉や文字をどうしたものか・・・


「言葉も文字もそなたは習得済みになっておるから 今まで通り過ごすと良い」


なっなんと 今まで通りで通じるとは さすが神!


「おー! 神様! マロン様! お代官様!」


「なんじゃお代官様とは まー良い では中に入って飯にしよう!」


そうだ目覚めてから何も食べてなかった 若返ったせいか お腹も空くようだ


でっ「神様も食べるのですか?」


「そりゃあ食べるぞ ここで暮らすからのう」



はい? なんですと!


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