第43話

「いいよー。あたし今日は散々なんだから」


こいつもタイミングが合えばセフレにでもしてやるかー、なんて考えながらグラスの中身を飲み干した。





「優愛たちは?どする?」


「んー、あたしと瞬はまだ飲んでようか」



この2人はさっきから顔色ひとつ変わらないな。


酒豪怖い。



「あー俺幸せ。愛波、立てる?」


そう言いながら、聖也が髪におでこにちゅっちゅといっぱいキスを落としてくる。




「自分で立てる。あたし甘えるとかないから」


そう言って聖也が繋いできた手を振り払おうとした。





「…おい、てめえ」

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