第39話
「優愛っ!今から飲み行こ」
同じ時間に終わって送迎車内で私服に着替える優愛に声を掛けた。
「いいよー。何なんかあったん」
察するのが早い優愛がニヤニヤしながらこちらを見てきた。
「ねーあのメッシュの髪の不良くんイケメンだったよね」
あたしと同じ席だったお姉さんたちがキャッキャと話している声が聞こえた。
絶対、弘毅のことじゃん。
「あたし連絡先聞いたんだけどー…」
「お疲れ様でーす」
その先は聞きたくなくて一足先に車の外へ降りた。
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