電気室の霊

小学生の頃、放課後大体17時前に、校舎内でかくれんぼをしたことがあった。それはそれは先生に見つかると怒られるので、なるべく静かに何人でかは忘れましたが、5人だったような気がします。

私と友人は一緒に行動していました。一階をメインにして逃げ回りました。校舎は三階建てで、田舎なものですから教室数も少なく、範囲としてはそんなに広くない学校でした。私と友人は一階にある電気室と書かれた部屋の前に校内のいらないものが置かれた隠れる場所があったのでそこで隠れることに決めました。

何処かしらからどこー?などと声がしているのですが、私たちは気づかないものかと笑っていました。

校舎内にはもちろん人もいなく、普段の学校生活では味わえないスリルを味わえました。

しゃがみながら隠れていると、暇を持て余したのか友人が電気室のドアをコンコンとリズムを取って鳴らしていました。

バレちゃうよと言ったのですが聞かず、コンコンと再び鳴らしていました。それにも飽きたのか、先ほどの場所へ戻ると電気室の中からドンドン!という大きな音が聞こえました。

その音があまりにも大きかったのか、鬼である彼からもそこかー!という声が聞こえました。

私たちは唖然としていました。

当の本人の彼もえ?という表情でした。すると間髪入れる暇もなく、

ドドドドドンドンドドドドドンドン!と再び強く叩く音がしたのです。

震えている中、その部屋の横にあるスイッチを見たんです。やっぱり中は電気もついておらず、私たちはぎゃあと叫びながらその場から立ち去りました。

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