第4話

ゆりは満足したのか

仲間たちと帰って行った。


私は激痛の走る指を

握りしめながら

保健室へ、向かった。


もう遅かったのだ。


「来ると思ったよ」


保健室には先生もいなく

ゆり達が先回りしていた。


突然、吐き気がして

私はドアを開けた瞬間

嘔吐してしまった。


親はこのことを知らない。

お母さんの作る美味しいお弁当。

それを吐いてしまった。


ダレカタスケテ。


気づいたころには右手の

爪はすべて無かった。


痛みより涙が止まらなかった。

こんな姿、親にどう見せたらいいのか。


私立に通わせてくれた親に

こんな姿見せられない。


帰りにドラッグストアに行った。


家庭科でやけどしたと

言い訳を考えながら。


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