第3話


帰りのホームルームが終わり

みんな帰っていく。


でも私はゆりの言う通り

多目室に呼ばれた。


「今日はどうやって遊ばれたい?」


ゆりが笑いながら

仲間に話す。


「とりあえず、手だしなよ」


震える手をゆりに差し出す。

数人が私の腕を握りだした。


「とりあえず、これでいいよね」


小さいペンチをゆりが持っている。

なにをされるのか、わからないまま

冷や汗が止まらなかった。


そして口を雑巾で塞がれる。


「これムービーで撮ってよー!」


私の指をペンチで挟む。


激痛が走った。


じわじわとくる痛みと

ゆりの笑い声。


苦しく痛くて泣いていると

ゆりが私を殴る


「うるせえよ」


何分たったかはわからない。


「あはは!とれちゃった!」


激痛に耐えていると

私の人差し指の爪が剥がされていた。


血まみれの指。

とれた爪。


毎日のように続くゆりの拷問。


声も出せず、涙だけが頬をつたう。

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