悪魔の自己紹介

私は高校を卒業後、自動車ディーラーに就職した

なぜかというと車が好きだったのもあるが、なんといっても満員電車の通勤をしたくなかった

自動車ディーラーであれば、自分の好きな車で広々とした空間でゆうゆうと通勤できるからと安易な考えであった


入社当日は父に車で会社まで送ってもらった


ひとりの男性が近づいてきた

とりあえず、誰かわからないけれど『おはようございます、今日からお世話になります!』と元気よく挨拶をした

『おはよう、今日からよろしくね。店長の成川と言います。なにかわからないこと困ったことがあったら言ってね』とニッコリと優しくいわれた


あ、この人が一番偉いのか?と思った

その後、社員が続々と出社してきて朝礼が始まった


そして、朝礼の司会進行が進み最後の店長の一言で私は紹介された

成川は事前に人事から私のことを聞いていたのか『彼女が面白いな~と思ったのが、学生時代は球場でビールの売り子さんをしていて新記録を出したそうです。頼もしいですね!あと、ラーメン屋さんでバイトをしていたそうです。』と言った


あぁぁぁ、なんて余計なことを言うんだ・・・と思った


朝礼が終わり、経理主任のおばさんのとなりの席に座るよう指示された

右も左もわからず、いろいろ経理主任からやいの、やいの言われたが緊張でまったく頭に入っていない


そして一日が終わった



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