第5話
「これから第7回天文部宇宙人研究発表会を始めます。司会進行を務めます2年4組林です。よろしくお願いします。」
「まず、彩瀬明生による発表です。」
「よろしくお願いします。まずお手元の資料をご覧ください。そもそも地球外生命体が存在するという考えは中世よりも前から考えられてきました。例えばかぐや姫。平安時代前期の話ですが月の住人として登場します。このように地球外生命体は存在すると古くから考えられていました。そして私たちはその地球外生命体のことを宇宙人と呼ぶようになりました。みなさん疑問に思いませんか?見たこともない生き物を人と決めつけていること。」
彩瀬はどんどん発表を進める。いつもの明るい雰囲気はどこへ言ったのだろうか。違う人かと間違えてしまうほど真剣で、どこか大人っぽい表情だった。
いつの間にか発表は終わっていた。
思ってたよりもレベルの高い発表だった。僕も研究して発表してみたい。それくらい影響を受けた。来て良かったかも。そんなふうに考えながら帰る準備をする。
彩瀬にお礼くらい言って帰ろう。そう思って教室を見渡してみるが見つからない。準備室だろうか?と思って準備室に行くとそこには男子生徒の制服だけ置いてあった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます