第4話

多目的室、多目的室、あ、あった。

結局僕は気になって発表会にきてしまった。思っていたよりもお客さんが多い。参加する気が失せるほどだ。やっぱり帰ろうと思った時、


「あ!宮瀬じゃん!きてくれたんだ〜!嬉しいよ」

「ああ、どうも」

「なあ彩瀬〜椅子が足りねぇから追加でもらって来てって誰だそいつ?」

「この子はクラスメイトの宮瀬!この前発表会に誘ったらさ、来てくれたみたい!やっぱ誘ってみるべきだっただろ?」

「本当にくるやついるんだな、それでさ…」


本当にこの人たちが天文部なんだろうか。天文部ってもっと落ち着いた人がたくさんいるイメージだったににのに、こんな陽キャばっかなのか?もしかしてくる場所間違えたか。


「宮瀬?大丈夫か?」

「あ、うん、大丈夫」

「なら良かった!ぼーっとしてたからびっくりしたよ。宮瀬ってそういうとこあるよな。何かあったらすぐ言えよ?」

「うん、それで、席ってどこに座ればいいの?」

「席はな〜あそこの右端の席でもいいか?ちょっと見づらいかもしれないんでけど、なんせ人が多くて、せっかく来てくれたのにごめんな。」

「うん全然大丈夫だよ、気にしないで」

「あ、俺もうそろそろ準備だから行くな。ほんと来てくれてありがとな!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る