第8話
「そう言えば、言ってましたね。でも、新手の詐欺じゃないですか? あれと血の繋がりがあると…ブフッ。ちゃんと、調べもせず、相手の、クハハ、主張を鵜呑みに…プハハ。失礼、アハハハ」
「もういい、死んで! 今すぐに!」
傍にあった木彫りの置物や装飾品を投げると、ウェイは真面目にそれを全部キャッチした。
「すみません。サクラさんが変な事言うから」
涼しい顔で、受け止めた置物や装飾品を元の位置に戻して、床に落ちた着替えを拾って畳み直す。
「川に落としたのは、貴方の異父兄(あに)ですよ」
「それは、ウェイがハルキに敵わなかったんでしょ。へなちょこ」
言ってたわね、そう言えば。
ハルキに川に落とされたって。
何か怒らせる様事でも言ったのかな。
ハルキは、無闇に『弱いモノイジメしたりしない』のに。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます