第14話
運転席と助手席の男が車を飛び出した。
逃げても良いけど……。
なんて思いながら、私は両手で顔を抑えてのたうつ男達を順番に蹴飛ばした。
「だ~れに頼まれたのかなぁ?」
歌う様に尋ね、足で顔を蹴飛ばす。片方靴が脱げたので、靴を履いたままの方の足で蹴る。
蹴る度に『ゴッ』とか『ガスッ』っとか、良い音が鳴った。
「ひぎゃっ」
「うげっ」
こいつ、私のスカートに手を入れたから踵で踏んづけてやれ。
―― ガンッ、グキッ ――
小気味の良い一際大きい音が響く。
「うぎゃぁああっ!」
「頭殴られたの、ソートー、痛かったんだけど? 大袈裟な奴」
容赦なく溝尾にも、蹴りを2、3発喰らわし、肩を踏みつけて仰向けにして腹に踵を踏み下ろした。
「ぐあっぁあああ」
私ぐらいの体重では、力一杯やったって内臓に損傷なんて与えられないのが惜しまれる。
まぁ、私のスカートに手を入れた罰はこれ位で良いだろう。
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