第5話 ソフィアのお着替え、レティが純粋な変態だった件
「姫様、見えて来ましたよ。あれが貿易都市レアルカリアです」
「おおぉ……想像以上に大きい」
キャロムさんと一旦別れてから、キャロムさんの配下の方達に案内されて馬車でこの街へとやって来た。街の周りは堅牢な白い壁で囲まれており、入口付近には門番さんが通行人のチェックをしている。
「姫様、馬車内でこちらのお召し物にお着替えくださいませ」
「え、レティ……この服少し際どくない!?」
「ソンナコトナイトオモイマスヨ……?」
「何故片言なのですか!?」
だって、こんな丈が短い白のスカートに胸元が少し開いた白い服……ブラウスと言えば良いのだろうか? しかも、黒色のニーソックス。確かにおじさん的には眼福な服装ではあるけど、これを私が着ると思うと複雑な気持ちだ。確かに今の私は若い女性……鏡の前でファッションショーを開いて着せ替えもしてみたいと言う気持ちもあるが、ぐぬぬっ……悩ましい。
「姫様、お着替えお手伝い致します」
「え、ええええええぇぇ……!? だ、大丈夫だから! 独りで出来ます! レティは外に出てて!」
「むぅ……了解致しました」
レティ……何故そんなに拗ねてるの!? レティが頬を膨らます姿には、不覚にも内心ドキッとしてしまった。レティは、キャロムさんの右腕と言っていたな。この人もキャロムさんとはまた違う方向での美人さんだ。
青色の腰まである長い髪、儚げ瞳に片目が隠れて居るのがおじさん的には良さ味が深いぞ。しかも、この方は話して見ると穏やかで優しいお姉さんだ。キャロムさんみたいに性癖を拗らせてないし。
「………」
え、待って。このパンツ真ん中だけ透けてない!? これを穿けと言うの!? 黒いフリルの付いた大人物のパンティーは、私にはレベルが高すぎる……スカート穿くのも恥ずかしいと言うのに……
「覚悟を決めるしかないか……今の私は女性。そう、女性なのだ! 頑張るんだソフィア! 私はやれば出来る子何だ!」
私はドキドキしながら服を脱いだ。しかし、服を脱いで視線を下へ向けると自分の胸がデカいせいで、下が見えにくいのだ。こう言うと変態に思われるかもしれないが、私の今の身体凄くないか? 美しいキメ細やかな白い肌。大きな胸の谷間に自分の美しい乳房。自分の胸を見下ろしながら揉むと言うのは不思議な感じだ……もし男性が見たら、涎を垂らしながら喜んでがっついて来そうな素晴らしいお胸だ。
「んんっ……あっ……♡」
全身に電流が駆け巡るかのような衝撃だ! 思わずエロい声が出てしまった。自分の胸の乳房を弄るだけで、こうも気持ち良い物なのか!? 上だけでこんなにも感じるのだ……下半身のあそこは、一体どれ程のものだと言うのだ!? 頭が真っ白になるくらいに感じてしまうのだろうか?
「下半身はまた今度確認しよう。まだ心の準備が出来ておらんからな」
私はサッと白いパンツを脱いで、レティが用意してくれたお召し物へと着替える。しかし、ここで緊急事態が発生したのだ!
「あ、あれ……!? 胸が苦しい……サイズ少し小さくない?」
ふんっ……! ぐぬぬっ……!? ボタンが締まらない……待って、こうして思うと巨乳って結構デメリット多いのでは!? どうしよう、ブラジャーのサイズは良かったけど、この白いブラウスがキツイ!
「ふんっ……!! おりゃあああぁぁぁ……!!」
良し! 何とか着れたぞ!! 胸元が苦しいけど、そこは少々我慢すれば問題無い。だけど、激しい動きをしたらボタンが飛んで行きそうだから、この服を着ている間は控えめな行動を心掛けよう。街で大きめの服を後で購入すれば問題は無かろう。
「レティ! 着替え終わったよ!」
私は外で待っているレティに声を掛けた。
「おおぉ……姫様、お美しいです」
「似合ってるかな……?」
「はい、大変えっち……エロスティック、ボンバイエで御座います」
「ど、どゆこと……!?」
「冗談ですよ。姫様、大変お似合いでございます」
レティが真顔で意味不明な事を言うもんだから、おじさんびっくりしちゃったよ。そうか、でも似合ってるんだ……そっか、良かった。ん? これで良かったのか?
「姫様、脱いだ服は私が責任を持って預かります」
え、レティ……何故私の脱いだ白いパンツを自分のポケットにしまうの?
「レティ、あ、あの……私のパンツを何でポケットにしまうの?」
「え? 私が穿こうかなと……何か問題がお有りですか?」
「ちょっと待って!? 問題しかないよ!? その白いパンツ、私が穿いた汚いパンツだよ!? 捨てた方が良いと思うよ!?」
「姫様、落ち着いて下さい。汚れてるからこそ良いのです。姫様のえちち汁が染み付いた下着は、勇者の聖剣やエリクサーよりも遥かに価値があるのです」
「…………」
レティ……この人もかなりやばめな性癖を拗らせているのだろうか? まあ、それはさておき服装が奴隷みたいな服から、何処かの育ちが良さそうなお嬢様みたいな服装へとバージョンアップしたぞ! でも、スカートは何だか落ち着かないな。足元がスースーするし、油断すると相手にパンチラかましそうで怖い。
だけど、男を興味本位で誘惑してみたいと言う欲求が、不思議と自分の中で芽生えて来ている事に少し驚いている。今のこの私の容姿であれば、大抵の男は堕ちそうだ。あ、いや……私はホモでは無いですぞ!? 基本的に女性の方が良いに決まっておる! 私はこの世界で、生涯の伴侶となる美しいお嫁さんを見付けて暖かい家庭を持つのだ。だから……
「姫様?」
「あ、すみません……少し考え事をしていました」
もしかしたら、レティはキャロムさん以上に変態なのかもしれない。隠れ変態と言うやつか? この世界の美人なお姉さんは皆んなこう言う感じなのか? いや、そう決めつけるのは早計だな。願わくば変態以外の真面目な人とお会いしたいものであるな。
「すぅ〜はぁ……これが姫様のおパンティ……これを穿けば間接的にえっちをした事となり、既成事実を作る事が……」
「あ、あの? レティ?」
「ついに私も
「何を頑張るの!? レティ落ち着いて! カムバック!」
この人真顔で飛んでもない事を言ってるぞ!? 頬を少し赤らめて、恥じらう姿は可愛い……可愛いけども!
「あの、レティ……落ち着いて聞いて欲しいの。私とレティは女性……子供を授かる事はまず出来ません」
「え、嘘ですよね……? だ、だってキャロム様が、女の子同士でも愛さえあれば問題無いって……私のえちち汁と姫様のえちち汁が混ざり合えば新たな生命が誕生するって!」
「純粋か!? レティ、それはキャロムに騙されているよ! 目を覚まして!」
「では、確かめて見ましょう。こういう時の事も考えて、私は常にパンツを穿いてません。私の穴は何時でもウェルカムなのです!」
パンツくらいちゃんと穿いてえええぇぇ!! キャロムはレティに何を吹き込んだの!?
「姫様、私と合体してくれませんか?」
「ちょっ……!? 言葉がおかしいから! そんな事して何になると言うの!?」
「姫様……こう見えて私、初めてなので優しくして下さいね」
誰かっ! この変態を止めてくれえええええええええぇぇ!!
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