第5話 山積した課題②想定読者

 先日、フォロワーのBさんとのコメントのやり取りで想定読者という言葉が登場した(想定読者というのは自分の作品がターゲットにする読者層のことね)。Bさんは想定読者に合わせて文体を変えるのはいいと思うけれど、そもそもの想定読者が分からない。と。思わず唸るご意見だった。


 というのも正直に告白するとわたし自身はあんまり読者を想定した作品作りをしてこなかった。自分が面白いと信じた作品を書きたくて自分が発する側ばかりでそれを受け取る人がどんな年齢層とか、どんな好みとか、どんなことを思うとか考えたこともなかったのである(←超勝手!)

 しかし、公募の際はおそらく出版社はどうやってこの作品を売り出すかというところを見ていると思う。ラノベのレーベルはラノベ以外の作品を売り出さないし、当然商品としてパッケージにしやすい作品が好まれる。


 盲点だった。


 そういう基本を意識していないから応募するときにどこに送っていいのやら迷うことになるのだ。レーベルに合った作品を送るというのは基本中の基本である。


 わたしは考えた。わたし自身はどんな読者を想定しているのだろうと。ここで夢を語るとわたしは小説を書き始めた当初、自分の作品を受験勉強を始める前の高校生くらいの子たちに読んでほしかった。ガンダムいいよね、でも奥森の作品もいいよね。ちょっとSF好きの子たちに読んでもらって勉強にやる気を見いだせない子とか将来の目標を立てられない子たちにその一助になればいいなと描いていたのである(あ、夢語ったね。本当はそれがやりたかったのよ)


 一方でSFを書きたいという目標を立てつつ、いくつものジャンルに手を出したのにもちゃんと理由があるが、それはまた別の機会があれば(←いわないかもしれないね。)


 というわけで今作の想定読者は受験勉強を始める前くらいの高校生に向けて、でももちろん大人が読んでも面白いと思える作品にしたい。テーマは日常のなかに科学を! これ大事だな、心にメモしとこう。

 想定読者って肝ね、めっちゃ反省しました。書き始める前に気づけて良かった。ありがとう、Bさん!

 

 皆さまは想定読者把握してますか? 作品作りをするうえでどのくらい意識してますか? 

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