第2話  仲直り

夏海が「さっきは、怒ってごめん。私が悪かったよ」と瑞穂に謝っていた。瑞穂も「ううん、私も、さっきは大人気なく怒ってごめんなさい」と謝っていた。佳代子が「うん、二人共仲直りが上手く出来ました」と夏海と瑞穂の頭を撫でて言った。夏海が「瑞穂とは同じように同じ時を過ごして来た仲だもの。喧嘩しちゃいけないね。瑞穂と一緒にお母さんと家の事を守って行く」と瑞穂と佳代子に話をしていた。佳代子も「ありがとう。私もお母さんとして瑞穂と夏海を守って行くし、頑張るからね。その代わり、夏海と瑞穂も将来の事を考えて生きて行ってね」と声を掛けた。夏海も瑞穂も「うん。頑張るね」と佳代子に話をした。佳代子は「さて、そろそろお風呂の準備をして入りましょう」と言って、夏海と瑞穂に声を掛けた。そのまま夏海はテレビを見ていた。瑞穂は、本を読んでいた。

佳代子がお風呂から出ると「瑞穂も夏海もお風呂に入ってね」と声を掛けた。夏海も瑞穂も「分かった。お風呂に入って来るね」と返事をして夏海は、テレビを消してお風呂に入る準備をしてお風呂から出たら、歯を磨いて二階へと上がって行った。瑞穂も後になって、今の本を閉じてお風呂に入って行った。歯を磨いて瑞穂も二階へとドンドンと音を立てて登って行った。その翌日、夏海と瑞穂も「おはよう」と佳代子に挨拶をしていた。佳代子が「おはよう。瑞穂、夏海」と挨拶をして、瞬が以前居た小説を書く場所の書斎に、笑顔で写った写真盾の前にお茶とご飯をお供えしていた。佳代子が手を合わせて「今日も、瑞穂と夏海と私が元気に過ごせますように」と一日の無事を祈った。佳代子も六十代。身体の節々が痛くて辛い事から、率先して夏海が家の事を手伝ってくれていた。健康診断で、県から送られてきた書類にサインをして健康診断を受けた。佳代子の健康状態に異常が無い事が分かり安心していた。友達から「夏海、おはよう」と挨拶をして来たので夏海が「おはよう」と挨拶を返した。制服を着て夏海も中学三年生になっていた。そろそろ瑞穂も夏海も卒業の時期を迎えていた。夏海の将来はパートかアルバイトをして家にお金を入れる事で、瑞穂は本が好きなので、小説家を目指していた。それから高校に上がる頃、高校に行きながら瑞穂は小説を書いて、アルバイトかパートで夏海は働く事になった。




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