第2話 些細な事

穏やかに洗濯物を干し終わった佳代子が、瞬と喧嘩をしているようだった。佳代子が「何で、そんなに掃除をしないの?片付けられないのは、どんな理由なの?」と瞬に声を掛けていた。瞬は「そうだね。僕は全部大事だし、本当に自分は片付けなきゃとは思うけど全部勿体無くて片付けられない」と佳代子に話をしていた。佳代子は瞬の片付け癖が無い事に呆れていた。佳代子が「テレビでも見て整理が出来るように勉強したら良いのに」と瞬を横目で見ていた。瞬は「そうだなぁ。もうちょっと、片付けが出来るように頑張ってみるよ」と佳代子に話し掛けて、部屋の片づけをするように一日頑張ってみたら部屋も徐々に片付いて綺麗になっていった。瞬は内緒でノートに向かって小説を書いていた。瞬の友達の光輝が「俺も何か熱中出来るものを見つけたいな。羨ましい」と言っている光輝に瞬が「お前もやればいいのに」と声を掛けた。光輝が「俺には今詩を書く事しか無いよ」と言っている光輝に対し、瞬が「やる事が有って良いじゃないか。詩が書けるなんて風柳で良いと思うけどなぁ」と光輝に話し掛けて励まして居た。光輝が「良いのかなぁ?まぁ、頑張って詩を書いていくよ。ありがとう。少し詩が風柳で良いと言って貰えて元気が出たよ」と瞬に声を掛けた。瞬は光輝に「おう、頑張って詩を書けよ」と返事を返した。隣の芝生は青く見えると世の中では言うが、光輝が、瞬の真似をして瞬の小説を書いたとしても光輝が思うように上手く書けないという事だ。瞬が得をしても光輝が得する事は無いのだとこの一件の出来事で光輝を気の毒に想うのだった。















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