第4話 出会い
翌朝、美南が「おはよう。」と学校の門を足早に去っていく。その途中で利久人が田んぼの隅で立っているのを見た。その隣には「利久人君、おはよう。」と声を掛けていたのがクラスで人気の結だった。利久人に「おはよう」と挨拶をしたら、利久人は素っ気なく「はよ。」と声を掛けた。利久人も教室に入り、クラスで人気の結を横目に美南が挨拶をしようとしたら、教室に入って行ってしまった。 その後、教室はざわついていたが先生が教室に入ってきた。先生が「ゴホン、今から転校生を紹介する、悠馬だ。」と転校生を教室に招き、悠馬が教室に入ってきた。悠馬が「僕の名前は、悠馬です。皆さん解らないことがたくさんあるかと思いますが、よろしくお願いします。」と声を掛けた。先生が席に着くように声を掛けると、その前には美南が居た。美南が「悠馬君ね、初めまして、美南です、よろしく。」と声を掛けた。
悠馬が「あ、どうも。」とお辞儀をして、美南に軽く挨拶を交わした。隣に居た利久人は「何だ、アイツ馴れ馴れしいな。」と少しヤキモチを妬いているようだった。休み時間になって、美南は、外で散歩をしていた。サッカーをしている子のサッカーボールが頭にぶつかってサッカーボールを取りに行った男子が「ごめん」と謝ると、美南が「ごめんって何よ。」と言ってサッカーボールを思いっきりゴールまでシュートをした。悠馬がその後に外へ出てきて、「美南さん、今、話をしたいことがあって大丈夫かな?」と声を掛けて来たので美南が「大丈夫だよ」と返事を返した。悠馬が「ね?すごい形相で見ていたあの男子生徒は誰?」と声を掛けられて美南が「あ~、それは、利久人って言う幼馴染だから、気にしないでね。」と返事を返した。 悠馬が「そうか、分かった。」と返事を返した。
悠馬が「今度、暇があるから一緒にどこか出掛けよう」と誘ってきたが、「あぁ、ごめんね、今はそんな気分じゃないから。」と美南は誘いを断った。美南は「もう、授業始まるから行くね。」と踵を返した。
悠馬にお出掛けの誘いを受けて、それを陰で見ていた利久人が居た。
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