第3話『現地人との接触』
「ねぇ、起きて、ねぇねぇ」
小さく透き通った声で呼ばれ、寝ぼけ眼の半裸で起き上がる。
「ふぁい、こてぃらてぃききょうりょくほんぶ」
完全に寝ぼけてる。
「ちいき??そこにはどうやって行くの?」
この一言で完全に脳のスイッチが入った。
「シュババ!少しお時間よろしいでしょうか?ニチャア」
「うわ、キショ」
「あれ?わ!きゃあぁ」
ピンク髪が体格に見合わない声を出す。
「あの、どちら様で?」
半裸のピンク変態に聞く。
「私はエルフのファニエル、気軽にファニーて呼んで!あなたは人間?」
「すまない申し遅れた、私は誘拐卿のくぅじーと申します」
「くぅじー??変な名前」
「まあいいや、付いてきて街に案内してあげる」
「街!」
くぅじーの目が怪しく光る。
そんなことはつゆ知らず、ファニーは森の中を歩く。
やっとこさ、上裸くぅじーは白い制服を着て正装じーになったところ、街が見えてきた。
「あそこに見える街が『パーヴァバリー』名前や見ても分かるように、小さい城塞都市だよ」
「へー、あそこが街なのか」
「みんなは『パバリー』て呼んでるけどね」
「早速行こ!」
「でも、ギルドには近づかないようにね?下手すると、会員になろうってしつこく勧誘されちゃうから」
「ふーん」
(勧誘か、見ものだな)
くぅじーとファニーはまた歩き出した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます