第3話『現地人との接触』

「ねぇ、起きて、ねぇねぇ」

小さく透き通った声で呼ばれ、寝ぼけ眼の半裸で起き上がる。

「ふぁい、こてぃらてぃききょうりょくほんぶ」

完全に寝ぼけてる。

「ちいき??そこにはどうやって行くの?」

この一言で完全に脳のスイッチが入った。

「シュババ!少しお時間よろしいでしょうか?ニチャア」

「うわ、キショ」

「あれ?わ!きゃあぁ」

ピンク髪が体格に見合わない声を出す。

「あの、どちら様で?」

半裸のピンク変態に聞く。

「私はエルフのファニエル、気軽にファニーて呼んで!あなたは人間?」

「すまない申し遅れた、私は誘拐卿のくぅじーと申します」

「くぅじー??変な名前」

「まあいいや、付いてきて街に案内してあげる」

「街!」

くぅじーの目が怪しく光る。

そんなことはつゆ知らず、ファニーは森の中を歩く。

やっとこさ、上裸くぅじーは白い制服を着て正装じーになったところ、街が見えてきた。

「あそこに見える街が『パーヴァバリー』名前や見ても分かるように、小さい城塞都市だよ」

「へー、あそこが街なのか」

「みんなは『パバリー』て呼んでるけどね」

「早速行こ!」

「でも、ギルドには近づかないようにね?下手すると、会員になろうってしつこく勧誘されちゃうから」

「ふーん」

(勧誘か、見ものだな)

くぅじーとファニーはまた歩き出した。

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