風花の手紙

第23話：墓場まで連打のブラバ曼珠沙華

墓場まで連打のブラバ曼珠沙華

はかばまでれんだのぶらばまんじゅしゃげ

　私がやってしまったのか、それとも偶然なのか？　確固たる自信はない。ただ、一つの命の終焉を迎えたという事実と、私は何も変わらずにこの部屋に居る。

　特に何も感じないが、周りは可哀想だと慰めてくれる。

　デフォルトの壁紙のスマートフォン。その検索履歴を見れば、怪しげで物騒なものばかり。

　私は何かをしようとしていたのだろうか。不安とも、イライラとも、何とも云えない感情。何故か分からないが、連打してしまうブラウザバック。