第4話:カーテンも踊る足音風光る
カーテンも踊る足音風光る
かーてんもおどるあしおとかぜひかる
ただ病室で、時間を浪費する生活。四角く切り取られた、変わることのない世界。
ゆっくりと動く世界に反して、忙しく動く車輪と看護師の足音。聴覚の存在は、私を蝸牛ではないと自覚させる。
そんな忙しい音だらけの中に、軽やかな音が混ざる。窓の両端に、纏められたカーテン。窓は開けていないのに、そんなカーテンさえも動き出すような足音がする。
その主は、何時も風を連れてやってくる。
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