第3話:ただ見上げ角は折れたか蝸牛
ただ見上げ角は折れたか蝸
ただみあげつのはおれたかかたつむり
まともに動けぬ身体。ベッドの上で、薄い布団を殻にして閉じ籠るだけの、蝸牛のような毎日。
空元気を出せたのは、半年くらい。一年も同じ状況が続けば、流石に心は折れる。ベッドの上で仰向けの、見上げるだけの日々。
蝸牛ならぱ、角を伸ばすことが出来る。それならば、より遠くの世界が見える。だけど、私の角は心と共に折れてしまった。
窓から見えるだけが、世界が全て。それ以上、見たいと願う気持ちは、もう無くなってしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます