第2話:朝焼や点滴の遅きカウント
朝焼や点滴の遅きカウント
あさやけやてんてきのおそきかうんと
朝焼けは、何か不吉なことが起こる前兆とは祖母から聞いた話。
でもそんなことは、今の私には些細なこと。朝焼けを浴びても、私を拘束する点滴は、いつもと変わらず遅い。夜通し動いて、それでも変わることなく、淡々と仕事をこなす。
常に私を監視し、束縛する。ゆっくりゆっくりと落ちるリズムは、私の感覚を麻痺させ、洗脳しようとしているのかもしれない。
聞こえないはずのない、点滴の落ちる音が聞こえるんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます