第4話 更衣室~ノーパンのまま~
バイト先のメイド喫茶が見えると、スマホをカバンのサイドポケットに押し込んでスタッフ専用の裏口から入った。
いつもの事だけど、時間ギリギリに到着。
いつも通りに「おはよーございまーす」と挨拶したら、やっぱりいつも通りに「おつかれさまでーす」の言葉が奥から返ってくる。
更衣室に入って急いで、着替えを始める。
リボンタイを外して、ブラウスとブラを脱いで。
そして上半身裸になったらツンと尖っている乳首を見えた。
ヤッバ。あたし、発情してるじゃん。
分かってたけどさ。
ちょっと冒険してみたい気分になっちゃうよね。
ブラタイプのメイド服のトップスを、ぽっちガード用の裏カップ無しのまま着て。
少し先端が浮いてるけど、大丈夫だよね。
大きいフリルで隠れると思ったけど、ギリ隠れなかった。
Eカップの胸だから目立つかなぁ。
そのまま、リボンタイ型の襟元と腕輪、カチューシャをセット。
メイクと髪型を少し直す。
うん。今日も可愛いぞ。あたし。
そんなタイミングで、メイドの先輩があたしを呼びにきた。
「まりんちゃん、指名だよ。急いで急いで。」
「指名?マジで?」
スカートを脱いで、メイド服のスカートを手に持って、ドア越しで話をしていたから、今、あたしはノーパンだって気付かなかった。忘れてた。
だって、紐パンDAYだからちゃんとピンク色の紐パンを履いてきたんだもん。
うわっ。ってことは、あたし紐パンを脱がされたまま、ここまで歩いてきたって事じゃん。
途中で誰かに視られたかな?
いつも風とか階段とか特に気にしてなかったけど、これ、完全に手で抑えておかないとダメだったじゃん。
誰にも声を掛けたりしなかったから、大丈夫だったのかな。
うん。問題ない、問題ない。
って、問題ありじゃん。
こんなに可愛い女子高生が短いスカートでパンチラサービスっていうか、今日はノーパンチラサービスだったんだよっ。
えっ?誰も見てないって事?
そんな事ってある?
たまたま人がいなかったって事にしよう。
誰かに視られてたとして、声を掛けられて、
「キミ、可愛いね。ノーパンなんだ?」
とか、言われたりしたら、それはそれでヤバイし。
んっ……。
想像したら濡れてきちゃった。
とりあえず『日本一短いメイド喫茶』と謳われるスカートを履いてみた。
うわっ。ノーパンって一度意識しちゃうと、このスカートの丈はヤバすぎ。
「まりんちゃん、早く早くっ。ご主人様が個室でお待ちなんだよっ」
先輩の急かす声とドアをノックしてくる音が聞こえる。
「わ、わかってまーす!」
思わず、後戻りできない返事をしてしまった。
――ん?
『ご主人様が個室でお待ちなんだよ』?。
そっか。あたしは指名されてんだっけ。
だったら、あたしがノーパンだってバレるのは、その人だけって事だよね。
絶対に視えるだろうし、視られるだろうし。
バレるのは仕方が無いとしてもさ。
そこは内緒にして貰って上手く口を封じたら、何か理由を考えて、ショーツを買いに帰らせてもらおうっと。
イベントの時はメイドさんの人数も多いし、一人くらい抜けても大丈夫だろうし。
そうと決まれば、なんとかなる。何とかする。
あっ!どーせ口を封じるなら、サービスは『お尻ぺんぺん』だといいな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます