第11話


私はそっと着替えた。



置手紙を置いた。




「幸せになってね

あやより。」







君は幸せだろうか


私といて


絶対幸せにはならない、なれない。


そんなことをわかってるんだ。





だから私は背を向けて




「いつか、また逢えますように」





私から手を引いた。





元気でいてくれたら、それでいい。

私の切なる願いだ。







また、またね。

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籠の鳥‐reverse- 柊 こころ @viola666

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