第4話 2回もシちゃった
シャワーを浴び終えてベッドへ。
ひたすらに恥ずかしがる倉片さんを多少強引にでも押し倒し、ついに全てが
おぉ、なんて
「とても
「…………うん、ありがと。優しくしてね」
当然だ。財宝のように
俺は
◆
「…………はぁ、はぁ」
一回戦だけでは終わらず、二回戦目にも突入するという事態に発展。おかげで俺のエネルギーは全て失った。ライフポイントゼロだ。
倉片さんはシーツで体を
「ばか。優しくしてって言ったのに~…!」
なんか
多少、乱暴だったことは認めるが――しかし、倉片さんもだいぶノリが良かったけどな。最初こそ痛がってはいたが、
おかげで俺の
しばらく休憩していると、倉片さんはようやくこちらを向いた。
「ご、ごめんな」
俺はまず
「ううん、いいの。気持ちよかったし……」
「え……まじ」
こくこくと子供のようにうなずく。その動作が可愛くてたまらなかった。早くも
しかし、今はこの
というか、もう一万円分の元は十分に取れている。これ以上はなんだか申し訳ない気持ちにもなった。
「ところで、普通は一回だよね? 二回もシしちゃったじゃん。料金取ろうかな」
「すまん。つい勢いで」
「でもいいよ。今夜ははじめてだからサービスってことで」
女神様かな? ありがたいことに二回目は無料になった。嬉しいな!
「どうする? そろそろ帰る?」
「うーん。このまま一泊しようかな。帰るの面倒だし。キョウくんは明日、大丈夫なの?」
「俺はヒマな大学生だからね。バイトがあるくらいさ」
「へえ、やっぱりバイトはしているんだね。じゃなきゃ、一万円も出せないよね」
「その通り。こういう楽しみの為にスキマバイトで
「あー、
その通り。ちょっと前までは無料の求人雑誌から探していたものだが、今はアプリのスキマバイトの方が気楽でいい。履歴書や面接も必要ないし。
気軽におこづかいを稼げるので俺は、そこそこバイトをしていた。
「倉片さんもやってみれば? ……って、夜の仕事の方が手っ取り早いか」
「うん。わたしって不器用だからさ~。体くらいしか
確かにルックスもプロポーションもかなりレベルが高い。正直、こんなことしなくても稼げそうな感じがする。しかし、倉片さんは自分を武器に稼ぐことを選んだ。きっと、本当はなにか支払いとか、そういうので追われているのだろうな。
事情を聞いてなんとかしてやりたい気持ちもあるが、スキマバイトレベルの俺ではなぁ……。彼女を買って応援してやるくらしか手段がない。
「明日も会えるかな」
「もちろん、いいよ。連絡先も交換しておこっか」
「……あと、できれば俺だけの専属とかに」
「え、それってセフレみたいな~?」
「それに近いかな」
「まあいっかー。知らない男の人ちょっと怖いし、今は慣れるためにキョウくんだけにしておこうかな」
やはりノリがいい。上手く説得が通り、倉片さんは俺専属となった。……いいね、まだまだ楽しめそうだ。今だけでも彼女を
可能なら、恋人になれればいいな――なんてな。
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