第6話
それにしても・・・
「あの、私カウンターのほう向いていたので目は見えなかったと思うんですけど」
ひとつ疑問なのはなぜ後ろから声をかけてきたのに目で私だと分かったのか、ということだ。
不思議に思って見つめていると、今まで余裕たっぷりだった男が少し慌てているのが分かった。
「・・・・・まあまあ細かいことは気にしないで飲みましょう」
無理矢理話をずらされた。
しかも肝心のお酒はまだ提供されていないから飲むものはどこにもない。
やっぱり変わった人だなと思ってクスッと笑いが漏れると
「っえ」
なぜか男が驚いた。しかも耳がほんのり赤く染まった。さすがに笑うのは失礼だったかな、と考えていると、
「お名前教えてもらってもいいですか?」
名前を聞かれた。さっきのはなんだったんだろうと思いつつも教えると、男の人も
「
と名前を教えてくれた。
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