第5話
pm 10:00
莉子は思っていた通り、イケメンを見つけると連絡先ゲットしてくる~と言って行ってしまった。
私は人の多さと音の大きさに疲れたので座れる場所を求めてバーカウンターへやってきた。
ここで先ほどのところに戻る。
お隣いいですか、なんて聞きながらも自然な流れでその男は既に私の隣に座っている。
こういうところに慣れているんだろうな、なんて思いながらマスターと話している横顔をぼんやりと見つめていてふと気付いた。
「それにしてもよく私だって分かりましたね。雰囲気変えてるのに」
そう、今日はクラブで浮かないようにメイクも髪も服装もばっちり決めてきていた。
前会ったときは朝のお散歩中だったから、もはやすっぴんレベルのナチュラルメイクに部屋着より少しだけマシなくらいの服だったのに。
「あー、目を覚えていたんです」
・・・・目?確かに今日はカラコンをしていないからあの日と同じところといえば体型と目くらいだ。
私の目は茶色っぽくてよく綺麗だねと言われる。なんなら一度ハーフに間違われたことがあるくらいだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます