第3話

pm 10:00


「こんばんは、また会いましたね」


「・・・?こんばんは」



え、だれ。私こんな知り合いいたっけ。 



「覚えていませんか?

あ、今度は一緒にスキップします?」



男の人は綺麗な顔で微笑みながらも、少し意地悪さを滲ませた声色でそう言った。




「あ!この前の朝お会いした・・・!」




思い出した、いつぞやのちょっと変わった爽やかな男の人だ。



でも今日は前のような爽やかさはなく、どちらかと言うと意地悪そう。


朝が似合う人だと思っていたけれど、そんなことはないみたい。それともあえて雰囲気を変えているのか。



それよりもなんでこんなところに?



前に会った場所とはかけ離れた、笑い声やら流行りの音楽やらが大音量で流れてるクラブなんだけれど。





そもそもなぜ私がこんなところにいるのかと言うと、それは今日のお昼過ぎに遡る。

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