第6話 チュートリアルがあるって素晴らしい
アルフレドの一行は、スタト村から東に伸びる村道を歩いている。
三人で固まらないし、行儀よく縦の列になることもない。
ゲーム主人公アルフレドとフィーネは仲良く地図を見ながら歩いていて、後ろに5m以上離れたところに長身の男がいる。
その赤の他人面しているのが、ゲームではなく小説の方の主人公レイ。
見るモノ全部違って見える…、って良い意味で普通は使うんだろうけど。
ここがドラステの世界って知ってしまったら、爽やかなカップル、お似合いのカップルだな…って思えなくなる。
ま、ゲームやってても同じ感じか。俺とヒロインの間にはディスプレイという壁がある。
いやいや。今はその壁がないんだけどね?
レイは出発早々で、この不満顔である。
頭に地図が叩き込まれているので、彼らが真剣に見ている地図を覚える必要もない。
地図を覗き込まなくていいし、近くでキャッキャウフフを聞く必要もない。
だから近づかないと、言いたいところだが、もっと重要なミッションを試行中だ。
考えるなよ、俺。俺とあの二人は赤の他人だ。実際に設定だと赤の他人だし。
赤の他人のままじゃないと、俺は内臓を抉り取られて…
「レイ。お前も地図を見ないのか?流石に不安だろう」
「お、俺のことは心配するな。全部、お前に任せるって」
「途中までは同道するんだぞ。ネクタの街まではレイも仲間だ」
他人、他人。だけど、アルフレドが話しかけてくる。
正義感が強いだけでなく、優しい心を持ったヒーローなのだ。
「仲間…」
「そうだ。だからあまり離れるなよ」
俺が吊るし上げられないよう、村人を説得してたんだっけ。
アルフレドってこの段階ではレイモンドのことを嫌っていないのか?
初見だと、なんやかんや仲良くなるんだろって思うかもしれない。
けど、このゲームってリメイク後なんだよなぁ…
「あんなに後ろを歩いてるし、ただ怖いだけよ。放っておきましょ」
そしてフィーネは設定通りだ。
彼女は心の底からレイを嫌っている。
また、睨まれた。邪魔なんかしないから。えと、アルフレドの身長が175㎝、フィーネは163㎝だっけ。フィーネは高いヒールを履くような子じゃないし、二人の身長差は良い感じ。
んで、俺。高身長のレイモンドも十分イケてる筈なんだけど…
レイモンドは197㎝。だが実は悪意をもって高身長に描かれている。
レイモンドの悪意ではなくて、ゲーム製作者の悪意。いや、やっぱり善意か。
イベントスチルで、レイモンドの顔が見切れる設定ってことだ。
「行きましょ。まだ、出発したばかりよ」
「あ、あぁ」
結局アルフレドはフィーネの圧に負けて、レイモンドに背を向けてしまった。
うん。それでいい。
重要なのはこれ以上ヘイトを買わないことと仲間と思われないことだ。
村を出るとやっぱり怖い。だから、突き放されるのは困る。
少なくとも、戦闘システムを把握するまでは先に行って欲しい。
自慢じゃないが、俺はパーティの中でも最弱。戦闘用の魔法もスキルも殆ど覚えないで有名なレイモンドさんだ。
「本当に自慢じゃなくて、草…」
シナリオの関係上、レイモンドは途中でいなくなる。
だから、いなくなって困る設定にはなっていない。
回復魔法も覚えないから、ここで置き去りにされたら、雑魚敵のダメージとはいえ、いつか殺される。
それに…
本当に死んでた。死の概念が存在する以上、単独行動は危険すぎる。
「システムはリメイク前後で変わってない。それぞれが何をするか選択する、所謂コマンドバトルだ。前衛と後衛があって、後衛は全体攻撃とロングアタック以外は当たらない。今は後ろにいる方が良い…って、ヤバい。めっちゃ遠くに行ってる」
そもそも、俺の装備ってさ
アルフレドはレザーアーマー。フィーネは旅立ちの服を身に纏っている。
そしてレイモンドは…
表記上は『レイモンドの一張羅』だっけ。
レイモンド専用装備で、素早さと攻撃力が下がるっていうデバフ装備。
画面で見ると意味が分からなかったけど、俺はそれを実感している。
確かに高そうな装備だ。けど、ハッキリ言って冒険に向いてない。
体にピッタリとしたレザー製らしい服、結構重い上に動きにくい。
あと、この大きな剣。
レイモンドが勝手に持ち歩いている家宝、アーモンドの剣。
「レイー‼アンタだけ遅れてるわよ。時間が勿体ないじゃない。ちょっとは走りなさいよ」
「ぬ…。分かってるって」
重たいだけじゃなく、硬くて体にぴったりと張り付く服、立派な貴金属を贅沢に使った煌びやかな見た目の剣。
縛ってんの?これでアルフレドに勝つ気あんのかよ‼
そこがレイモンドらしさではあるんだけど‼
愚痴りたくもなる。ステータスは最弱なのに、こんなセレブリティっぽい格好をしているから、はなから勝負にならない。
その一方でステータスで勝り、更には動きやすい装備の二人。
既に疲労度が違う。そこでレイは思いついた。
「思いついた。なぁ、アルフレド!俺の武器とお前の武器を交換しないか?」
この言葉で既に10m以上離れていた二人の足が止まった。
そして目を剥いたまま、二人が振り返る。
「武器?でもそれは」
「お前が持ってた方が効率が良い。この剣の方が確か攻撃力高いし」
「アンタ、何を考えてるのよ」
説明を付け加えるも、二人は怪訝な顔のまま。
「だからー、この剣はアルフレドが使った方が」
「そんなことを聞いていない。それはお前のご両親、アーモンドさんとカカオさんの形見だろ。レイが持つべきだ」
うーん、いいヤツ‼
「いいんじゃない?形見って言っても、元々は村の皆から集めたお金で買ったものでしょ?」
うーん、手厳しいヤツ‼
でも、レイモンドがお金をちょろまかしていたことは設定の通り。
だったら、その設定を利用するだけ。
「そ、そうだよ。村のお金だ。本当は村に置いていくべきだったんだけど。コロッと忘れてた。だから、アルフレドを通して村にお返しする的な?」
そもそも、ステータス画面が見当たらないのが怖い。
体力ゲージが見えないデバフを最初から喰らっているようなもの。
だったら、少しでも扱いやすい武器にしておくべき。
本当はレイモンドの一張羅も交換したいけど、レイモンド専用装備ってのが痛い。
そもそも、体のサイズが全然違うから、装備できないのは間違いない。
「…うーん。俺を通して…村に。でも…」
「アルフレドはアイツをネクタまで護衛するんでしょ?」
「そ、そうだよ。 俺よりお前の方が強い!だから、これはお前が持つべきだ」
「本当に情けないヤツ。…まぁ、いいわ。村長様の形見でその息子を守る為に使うって考えましょ」
フィーネからのヘイトは相変わらず。だが、今は助かる。それに…
ちょっとだけ楽しい。道中での、会話はあんまりないし。
ましてや、装備の選択はプレイヤーに一任されてるから、これを着たい、着たくないって会話は存在しないし。
それでも会話できてしまうから、ゲームではなくリアルだと思わせる。
であれば、やっぱり死ぬってことだ。
「そういう考え方もある…か。よし、分かった。アーモンドさんの剣できっちりネクタって街までお前を護衛する。その後で剣をどうやって村に送るか考える」
「うんうん。それで頼む!」
「はぁ…。なんだかんだ言って、アルフレドに戦わせたいだけじゃない」
「そういう約束だろ。ほら、これがアーモンド…じゃなくて親父の剣だ」
そして遂に武器交換が成立した。
アルフレドは申し訳なさそうに、レイはニコニコ顔で。
その様子を怪訝な顔で見守るフィーネ。
「なーんか変。やっぱ納得出来ないわ」
「フィーネ…。もう、村を出たんだからそういうのは無しだ」
「だって、ただでこんな高い剣と短剣を交換するなんて。ちゃんと調べて。裏がある筈よ」
勇者は剣を何度か振って、刃を慎重に眺めて、「大丈夫だよ」
とフィーネを諫める。
「本当?私にも確かめさせて」
う…、ガチで信用がない。
こんなところで立ち止まってる時間はないんだけど。
設定資料集でしか見たことないけど、レイモンドの両親は真面目な性格だったらしい。
ちゃんとメンテナンスをしていたってことだ。
それなのにレイモンドはなーんで捻くれたのか…
「な、何よその顔!まさか私に持たせることが目的⁉」
レイが表情を変える度にフィーネが反応する。
こういう顔で生まれたんだよ、が通用しないくらい信用がない。
寧ろ、悪だくみばかりしていたから、表情筋がそうなるように教育されているのかもしれない。
と、両頬に手を当てて表情筋をほぐしながら、レイは溜め息を吐いた。
「はぁ…。俺の剣はすげえだろって顔だよ。実際、ここらで手に入る武器で、一番攻撃力が高い」
とは言え、ネクタの街以降は無用の長物と化す剣でもあり、売値が異常に高いから売り飛ばして装備を整えるのが定石のアイテムだけど。
「一番強いって、それ、本当?」
「そうだよ。だから、契約金だ。ネクタの街まで護衛は頼んだぜ、
「ふーん。ま、そういう裏か。アンタらしいわね。はい、アルフレド」
「そうか。だったら遠慮なく使わせてもらう」
って、俺がレイモンドムーブした方がスムーズに運ぶ気がするんだけど。
だけど、今は出来ることはなんでもするべき、だってもうすぐ始まるんだから
◇
「アルフレド、敵よ!」
「クッ。さっそく来たか!」
ここはゲームを再現してるのか
道中で強制的に戦闘が始まる。
ゲーム最初の戦闘と言えば、戦闘チュートリアルだ。
大昔のゲームなら説明無しでバンバン進むこともあり得るが、リメイク後のこのゲームには戦闘チュートリアルが存在する。
最初のチュートリアルは対レイモンド戦。そこでボタン配置の一部を学べる。
そして今回は——
って、コマンドウィンドウが出ない。アルフレドには見えているのか?
モンスターはスラドンという粘液系モンスターとコウモりんという『ゆるキャラ』コウモリモンスターだ。
因みに、コウモりんはキャラグッズも販売されるほどの定番モンスターだ。
この世界には数種のコウモりんが生息している筈である。
「スラドンとコウモりんか。どうする?」
スラドン三体が地面を這いずり、コウモりん三体が飛んでいる。
アルフレドがモンスター名を言った?
でも、このエリア周辺に生息している魔物だし、何かにつけてレイモンドが魔物狩りに向かわせてたから分からないな。
「まずは様子を見ましょう」
そう言ってフィーネは一歩後ろに下がった。
そしてその時、レイの目が剥かれた。
今の変じゃないか?いや、ゲームの仕様だと変じゃないんだけど、たった三人で前衛と後衛に分かれる?
確かにここは前衛後衛のチュートリアルも兼ねてるんだけど、今は‼
「おい。様子を見るって」
レイが突然動き出し、アルフレドとフィーネが唖然とする。
「いや、ここで…」
コマンドウィンドウが出ていない以上、ルールに付き合う義理はない。
もしかしたらアルフレドには見えているのかもしれないけど
「アルフレド、ヒーラーの護衛は任せた。俺が何匹か釣るから残りを頼む。」
「レイ、勝手に動かないで!」
体が勝手に動いたと言いたいけど、そうではない。
レイは、チュートリアルのスラドンとコウモりんの攻撃力が1しかないことを知っていた。
だったら、これで試すべきだ。
「これが…」
仲間二人が呆然とする中、レイは駆け抜けた。
三体のスラドンの群れを引きつけて、右方向に回る。
すると敵陣営も翻弄されて半時計回転し、後衛にいた筈のゆるキャラコウモりん三体が、アルフレドとフィーネの正面方向に回った。
「…ある意味本当のチュートリアルだな。棒立ち人間スタイルじゃないから思ったより動けた。やっぱりリアルな世界…。…痛っ」
状況を確かめ、うんうんと頷く。
その隙がレイの左肩に衝撃を与えた。
「…くない。っていうか、スラドンの体液。…気持ち悪い。それに思ってたよりずっと臭い…。そうか、これがダメージか」
実は1pのダメージを喰らっている。
この気持ち悪さと臭さがどうやら1p判定らしい。
「レイ、大丈夫か?」
即座に、アルフレドの親切な言葉が飛んできた。
だが、レイは笑顔で応えただけ。
勿論、レイモンド特有の不愉快な笑顔なんだけど。
「俺の体力って34。集中攻撃されたくないから各個撃破だな」
ゲーム的に言うと、レイが右側の前列に移動したことで、スラドンのターンが回ってきて一撃喰らった、と言えなくもない。
だけど、レイの目線。一人称視点では全く違っていた。
そこにあるのはリアルであり、ターンも何も感じなかった。
だから、思考するのも自由。
スラドンってどういう生命体なんだ?スライムと違うってのは分かるんだけど。
それにしても、…気持ち悪い。
キャラデザしてくれたデザイナーさんには申し訳ないけど、一つ目の粘体魔物じゃなかったら人気モンスターになったと思うんだよなぁ
「…ってことで、そのチャームポイント、狙わせてください‼」
更に行動するのも自由だった。
だから、レイは体当たりしてきたスラドンの巨大な一つ目を、そのまま短剣で串刺した。
パンッ‼
「ぬぁぁぁあ」
「レイ、大丈夫か?」
「だ、大丈夫。ってか、一撃で弾けた?」
短剣に持ち替えて正解だった。
硬膜が予想以上に硬かったが、通せない程ではない。
切っ先が近いから、狙った場所に突き刺せる。
「あぁ。目が弱点だ。見直したぞ、レイ」
とは言え、新島礼に可能だったかと言うと、それは疑問。
「そっか。アルフレドとフィーネと比べて弱いってだけ…」
この世界で目覚めた時に経験したことだ。
土下座からの跳躍で木の枝に頭をぶつけたんだから、レイモンドもなかなか身体能力が高い。
向こうサイドではアルフレドとフィーネが、ひらひらと飛ぶ蝙蝠と戦っている。
スラドンよりも戦いにくそうな相手を前にしても、声を掛ける余裕があるアルフレドは流石の一言。
そもそも、人間が強いのか?
そうでなければ、いずれ戦うことになるだろう鋼以上の硬さを持つドラゴンとは戦えない。
実は特別な条件下でない限り、0pダメージは存在しない。
魔王軍幹部相手でも、1pを繰り返せば倒せるってことだ。
「実際はその前に殺されるけど…、この無属性スラドン相手なら…」
べちゃ‼ザクッ‼パン‼
べちゃ‼ザクッ‼パン‼
因みに、レイの一撃は「急所攻撃」に認定されるモノ。
だから呆気なく、粘液まみれになりながらも三体きっちり片付けた。
体は粘液塗れで気持ち悪い。服との相性も悪くて、本当に気分が悪いけど。
「なんか、疲れた気が…。もしかしてこれがダメージかな。アルフレド、フィーネは流石だな。もう倒してるじゃん。お陰で助かったよ」
「アンタもね。私、粘液モンスターって嫌い」
「レイが持たせてくれた剣のお陰だ。こっちこそ」
「いやいや、そうじゃないって。俺には飛んでる魔物を打ち倒す技術ないから」
実際、飛んでいるコウモりん三体の方が厄介だっただろう。
スラドンを倒した今なら、そのことが実感できる。
戦うを選択すれば一定の確率で当たるのだろう。
けれど、選択画面は何処にもない。
「謙遜するな。実際に頼もしかったぞ」
「いや…」
レイは当然、各キャラクターのステータスを知っている。
現時点で、というより初期の段階で、アルフレドのステータスはレイモンドの二倍。
「ステータス値が違うし…」
そんな勇者様にレイモンドは決闘を申し込んでいたことになる。
だけど、レイモンドになったことで、その無謀さの意味を知る。
「まだ、村長の息子ってステータスに拘ってる…。流石は村長様の息子様って言えばいいのかしら?」
フィーネは悔しそうな顔で、嫌味を言う。
だが確かに、ステータス値が見えなければ、今の会話でも成立する。
フィーネにも見えていない…って、当たり前か。
見えるとしたらアルフレド。でも、俺はネクタに行けばそれで終わり。
今は意識しないようにしよう。
「そういうことだよ。俺様はつえぇからな!」
「ふん。どうかしらね」
「フィーネ、いい加減にしろ。さっきのは良いチームワークだった。素直に讃えよう」
どう考えてもコウモリ三体を打ち落としたアルフレドのお陰だ。
それが分かっているにも関わらず、味方を褒め称えることが出来る。
なんて素晴らしい勇者だろうか。
「レイがダメージを負っている。
「え。こいつに?」
フィーネが半眼を向けて明らかに嫌がる素振りを見せる。
出会った時は、あっさりと回復してくれた気もするが、村長の息子というステータスのお陰だったらしい。
…いや、そんなことより
少しずつ、レイに焦りが生まれる。
「な…。大丈夫だっての!こんなの寝て起きたら…」
宿屋で回復。これは常識。
でも、フィーネは半眼になりつつもこう言った。
「はぁ…。分かったわよ。あんたにしては頑張った。はい、
フィーネの両手から放たれる、あの時と同じ淡い緑の光。
レイの焦りとは裏腹に漏れ出る声。
「あぁ…、これ、気持ち良いぃぃぃいい」
「き、気持ち悪いこと言わないで!」
体が歓喜し、心臓がバクバクとドラムを打つ。
魔法初心者のレイが、気持ち悪い声を放つのは仕方ない。
「レイ。毎回思うが、その言い方は止めた方がいいぞ」
と、思ったらレイモンドの意志を引き継いでいたらしい。
因みに、実はもう一つの感覚も同時に味わっていた。
ここで俺たち三人はレベルが上がる。これが俺の新たな力か!というほどじゃないけど、なんか気持ちがいい。
ってことは、見えないけどレベルもステータスも存在してる。
そして…
ここで三人とも新たな魔法を覚える。
レイモンドが覚える魔法、その魔法名はモヤモヤで、敵の視野を低下させる。
一見すると、使えそうなデバフ魔法。
だが、5%の確率で敵がミスをする程度だから、基本的に使わない。
フィーネもそこに含まれるが、これから先に現れるヒロインたちが使える魔法を覚えすぎる。
ま、覚えないよりはマシか。でもさ…
「レイ!フィーネ!持ち場に戻れ。次が来たぞ!」
——俺、普通にパーティメンバーになってない?
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