2−4 新しい女の子

「うわっ!」

茂みから飛び出して,黄花に飛びついたのは,オレンジ色のワンピースの女の子。

茶色くて長い髪の毛。オレンジ色と緑色のヘアピン。

黄花も目を丸くして女の子を凝視している。

「やっと見つけました!会えました!黄花様ですよね!」

「え?う,うん?」

女の子はピョンピョンとんで…やっと僕の存在に気がついたみたいだった…

僕の方を見て目を丸くする…

「どちら様ですか?」

いや!あなたが誰だよ!

「先に三花が自己紹介するね!三花はさいな三花!12歳!」

さぁさぁさぁ!っていう三花の勢いに押されて,僕は後ろに覗ける。

不思議に思っていると,黄花がため息をついた。

「えっと…僕は藤堂ヒカリ。12歳」

「12歳?おんなじですね!ですが…ヒカリさんは人間ですか?」

………?

人間ですか?

「いやいやいやっ!人間だよ?なんでそんなことを…」

僕は黄花をチラリと見る。確かに,黄花は人間ではないよな。

「はぁ。三花。ヒカリにちゃんと説明して」

黄花の言葉に,三花ははーい!と頷いた。

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