1−13 全員希望を!

「ヒカリ!ボクはいいから,その子を早く!早くしないと,その子,闇を食われて死んじゃう!」

黄花…

僕はボゥっと突っ立っている三里に目を向けた。

いつも僕に優しく笑いかけてくれた,三里。

さっき会ったばかりだけど,一緒にいるとなんだか安心できる黄花。

いやだよ。どちらも,見捨てられない。

「お願い!誰か助けて!」

そう思いっきり叫んだ時,いきなり周りが強く光って…


「あれ?ここは…」

「ヒカリ!」

あれ?向こうのほうから,誰かが僕の名前をよんだ。

じっと見てみると,女の子だ。

その子は僕のポケットを見るような仕草をして。

真似をして僕もポケットに手を入れた。

「これって!」

「さぁヒントは出した。あとはこれをどうするかだよ。ヒカリ」

どんどん光が落ち着いていく。

僕は諦めない。必ずどちらも助けてみせる!

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